日日是好日
ミックス店主の考えていること
高齢者の憩いの場
小さな街の一角にあるコンビニのカフェスペース。
窓の外には小鳥のさえずりと、まだ静かな街の朝の気配。
そこには、いつも仲のいいご夫婦が並んで座っています。
カップから立ちのぼる湯気と香ばしいトーストの香りが、二人の間に優しく漂っていました。
朝の光が差し込む静かな時間、二人は温かいコーヒーとトーストを前に微笑みながら会話を弾ませています。
「ここに来ると落ち着くわね」
と奥さんが言えば、ご主人も
「そうだね、ここでこうしてるとまるで自分たちの特別な喫茶店みたいだ」と応えます。
他愛もない話をしながら、時々店員さんや他のお客さんとも挨拶を交わし、
自然と笑顔が広がっていく。
そんな日常のひとコマが、
このコンビニのカフェスペースをちょっとした憩いの場に変えていくのです。
ご夫婦にとっては、ここで過ごすひとときが日々の小さな楽しみ。
コンビニのカフェスペースは、そんな温かな物語を静かに見守りながら、
今日もまた新しい一日を迎えているのでした。
私は休憩中のコンビニで、ふとそんな光景を目にしました。
お互いに笑顔を交わしながら、穏やかな時間を過ごすご夫婦。
「こんな空間をつくれたら」──そう思わずにはいられない瞬間でした。
インテリアコーディネーターとして、私にできることは何だろう。
そんなことを静かに考えた、ひとときでした。